心が落ち着く場所を探して

先が見えない障害物だらでの世の中をはってでも進もうとするブログです。

1つの紙芝居でどれだけ物語を語れるか 視点を変えさせてくれたおじさん

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こんにちは。できたしこです。

ある1つの事について10個の意見、アイデアを出して下さいと質問されたら、答えに窮したことがないですか?
私そんな窮地の時に思い出すおじさんがいます。

突然きた紙芝居のおじさん

小学生の頃、ある日、公園で紙芝居を読むおじさんが来ていると耳にしました。
小さい頃ですので、面白そうと思い学校帰りに公園に向かいました。

おじさんは、広い芝生の一角に紙芝居セットを立て、周りに駄菓子を並べていました。
駄菓子は読む前に子供たちに売るためです。

10数人は集まったでしょうか。
おじさんは紙芝居のカーテンをめくると、今では何のタイトルかは忘れましたが、昔話を読んでくれました。
みんなその世界に入りこんでいました。

非常に面白かったので、翌放課後、再び友達と10円を握り締め再び公園に向かいました
おじさんから駄菓子を買い、今度は最前列に体育座りして楽しみに待っていました。
話題を聞きつけて観客は増えていました。

詐欺じゃないのか

さあ、紙芝居がはじまると・・・、

絵コンテが・・・・
・・・昨日と同じ

なんだ、二回も見る必要がなかったと嘆いていたら、

おじさんが話す内容が昨日とまったく違うのです。
昨日まで脇役設定だった人が、主人公扱いで話されていました。
桃太郎がキジの家来になっているような・・・

これがまた非常に面白かったのです。

よく話題がつきないなぁ

運よくまだお小遣いのお金が残っていたので、その1週間通しで公園に通いました。
案の定、おじさんがめくった紙芝居の第1ページ目は、昨日と同じ絵コンテ。
今度は主人公をさらに別人に変え、設定も変えて話してくれました

さらにさらに翌日、こんどは昨日敵役だった人が、主人公に変っていました
そうきたかと、驚きの一週間でした。

晴天の霹靂

この体験は、あの場にいた子供全員にとって衝撃的でした。
普通マンガやアニメ、戦隊モノでは主人公、味方、敵は固定されいます。
正義と悪はハッキリさせるものだという考えでテレビを観ていました。

それが、見方によっては逆もありえるということ。
固定観念で物事を見るな
と教えてくれました。
いろんな考え方があっていいんだよということを教えてくれました

翌週、楽しみに皆で公園に駆けつけましたが、そこにはおじさんはいませんでした。
また、どこか遠くの公園で小学生に同じ紙芝居を話し聞かせていたことでしょう。

その出来事以降、クラスにいる友達への見方が子供ながらに変ったと思います。
決めつけて見るのではなく、いいところも悪いところもあるんだと。

絵本の読み聞かせもこうであったほうが面白いように思います。

本日もお読みいただきありがとうございます。